きょう、発売される『正論』6月号に、<中国軍はいかにしてチベットを支配したか>というタイトルで、平松茂雄氏(中国軍事学者)の論文が載っている。中国は、なぜチベットを地政学的に重視するのか。中国からみたチベットの戦略的位置とは? そういった問いに、平松論文はわかりやすく答えているので、すこし紹介したい。
平松氏によれば、中国がチベットに多大の資金と資源と労働力を投入してチベットを開発するのは、チベットがインドを中心とする南アジアへの影響力を拡大する場合に重要な位置にあるからであり、さらにパキスタンからアフガニスタン、イランへの西アジアに影響力を及ぼすうえで、チベットの果たす役割が重要だからだという。
さらに平松氏は、<チベット地区は、天然ウラン、金、銀、銅、リチウム、クロム、白雲母、鉄、鉛などの鉱物資源が豊富に埋蔵されているとみられる>と指摘する。また、石油資源の埋蔵も確認されたという報道もある。
広大な中国大陸のなかにあっても、チベット自治区の大きさは、かすむようなことはない。その広がりのなかに、どれだけの資源があるのか。実際のところ、まだはっきりとはわかっていない。環境破壊という批判をよそに、中国政府のこの資源の宝庫への期待はふくらむばかりといってよい。平松氏がいうように、<資源という観点だけからも、中国がチベットを手放すことはありえない>のである。
〔フォトタイム〕
根津神社その4
境内には、乙女稲荷神社があり、赤い鳥居が、立ち並びます。



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