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中国がチベットを重視する理由

2008/05/01 07:30

 

きょう、発売される『正論』6月号に、<中国軍はいかにしてチベットを支配したか>というタイトルで、平松茂雄氏(中国軍事学者)の論文が載っている。中国は、なぜチベットを地政学的に重視するのか。中国からみたチベットの戦略的位置とは? そういった問いに、平松論文はわかりやすく答えているので、すこし紹介したい。

 

平松氏によれば、中国がチベットに多大の資金と資源と労働力を投入してチベットを開発するのは、チベットインドを中心とする南アジアへの影響力を拡大する場合に重要な位置にあるからであり、さらにパキスタンからアフガニスタンイランへの西アジアに影響力を及ぼすうえで、チベットの果たす役割が重要だからだという。

 

さらに平松氏は、<チベット地区は、天然ウラン、金、銀、銅、リチウム、クロム、白雲母、鉄、鉛などの鉱物資源が豊富に埋蔵されているとみられる>と指摘する。また、石油資源の埋蔵も確認されたという報道もある。

 

広大な中国大陸のなかにあっても、チベット自治区の大きさは、かすむようなことはない。その広がりのなかに、どれだけの資源があるのか。実際のところ、まだはっきりとはわかっていない。環境破壊という批判をよそに、中国政府のこの資源の宝庫への期待はふくらむばかりといってよい。平松氏がいうように、<資源という観点だけからも、中国がチベットを手放すことはありえない>のである。

 

〔フォトタイム〕

 

根津神社その4

境内には、乙女稲荷神社があり、赤い鳥居が、立ち並びます。

カテゴリ: コラむ    フォルダ: 大島信三のひとことメモ

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コメント(14)

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2008/05/01 08:32

Commented by the-prayer さん

おはようございます。

中国の版図は、歴史的にみて、漢民族の王朝のときには、それほど広大な地域を支配していません。元の時代が一番広大だったと思います。しかし、面として制圧していたわけではないと思います。
明の時代はかなり勢力はありましたが、西域とは共存の道をえらんでいます。清朝は蒙古族の王朝で、騎馬民族ですから、版図は拡大しています。ですが、面で制圧していたわけではないと思います。
現代中国は漢民族として、歴史上始めて広大な面としての領土拡大を果たしたわけです。
この版図が永久的なものかは、歴史的な時間軸では、まだ決定的ではないと思います。
もともと、他民族支配が長く続いたことは、歴史上はありません。必ず、ゆり戻しはきます。ようするに、膨張したものは、収縮するということだと思います。日本国が世界でみても、平和国家であるのは、領土的野心をそれほど強くもっててないからだと思います。秀吉の朝鮮侵攻とか、大戦前の日本国の一時的な膨張政策は、ほんのひと時の時間だということです。
ひとり勝ちは、いつか、しっぺ返しがきます。
中国の為政者も、あまり、領土に固執しますと、国内がもたないということもおきます。なぜなら、他民族支配では、自国内より優遇政策をとらなければ成立しないからです。そのうちに、中国本体内部での不満が爆発します。
これが、歴史の必然です。

 
 

2008/05/01 08:36

Commented by the-prayer さん

追記
清朝は、蒙古族としましたが、正しくは満州族(大金国)でした。訂正いたします。

 
 

2008/05/01 09:04

Commented by weirdo31 さん

チベットに中共が固執する最大の理由は、地政学的な理由より地下資源だと思います。

常識からすれば、外国の資本と技術を導入して開発した方が経済的だし、そのためにはチベット人に自治を認め地域を開放すれば、外資も入りやすくなるのにと思いますが、そうは行かないのでしょうね。

チベット人が地域資源の無制限な開発に賛成することはあり得ないでしょうし、まして地下資源がウランだのリチウムなどといった希少金属で、戦略的にも重要な物資であれば、これは中共ならずとも外国に手を付けさせることはないでしょう。

国際的な出来事にも各国が国益をかけたそれぞれの思惑があります。むしろ、我が国だけが例外で、ニュースに踊らされている極楽とんぼの天国なのです。」

 
 

2008/05/01 09:07

Commented by 喜多野善樹 さん

膨張した国土というのは風船の如くいずれちょっとしたきっかけで破裂するでしょう。

 
 

2008/05/01 09:33

Commented by 大島信三 さん

the-prayer さん
<他民族支配では、自国内より優遇政策をとらなければ成立しない>というのは、かつての日本もそうであったと思います。しかし、いつの世でも、それは支配される側の多数の人々に理解されることはなかったように思われます。

 
 

2008/05/01 09:36

Commented by 大島信三 さん

weirdo31 さん
鄧小平以後の中国は、資源獲得に異常なほどの執念をみせています。よく知られているのが、アフリカ戦略ですね。アフリカ諸国のいくつかの国では、政府の主要な建物を建てててあげているようです。

 
 

2008/05/01 09:38

Commented by 大島信三 さん

喜多野善樹 さん
おっしゃるとおり、古代ローマ帝国を例にするまでもなく、それは歴史が証明しています。

 
 

2008/05/01 12:52

Commented by YomayoiNews さん

すべての大国が破綻する最大の原因は強権主義と独善性 享楽主義の蔓延とモラルの崩壊
過度な貧富の格差と拡大主義および強烈な民族主義 これらのピークが揃えば間違いなく自己崩壊するのではないでしょうか?
問題はその時なにが起きるかと・・・ ま、その時歴史が動いた
21世紀アジア編ですかね・・・
5,6世紀の日本もその体験をしてる訳ですから

 
 

2008/05/01 16:56

Commented by 大島信三 さん

bakaichi さん
政治体制の崩壊過程では、さまざまな要因がからみあっています。そのなかで、ご指摘された点は、おおむね、どの場合でもみられるようです。

 
 

2008/05/01 17:00

Commented by 大島信三 さん

荘布 さん
これほどの日本語を使えるのですから、常識がないとは、とんでもない。たいしたものです。ご意見には、異論もありますけれど、たしかに国家が、その是非はともかくとして、資源を重視するのは、当然ですね。

 
 

2008/05/01 21:38

Commented by ayarin さん

こんばんわ。
なんとなく、チベットは、チェチェン紛争と同じような状況であるような気がします。

チェチェン紛争のときに、誰がチェチェンに武器弾薬を売りつけていたんでしょう。結構パターンは同じなのかもしれません。思いつきですけど。

 
 

2008/05/01 22:08

Commented by 大島信三 さん

ayarin さん
う~ん、どうなんでしょう。

 
 

2008/05/02 04:18

Commented by kyamaga さん

中国の外交はひとえに資源が絡んでいますね。
あれだけの人口は脅威ですが、今はまだ人権問題などは二の次でしょう。
まして多民族国家ですから共産国家でないとまとまりがつかないようです。
インドも大国ですが対抗上はチベットは重要拠点の位置にあり、中国としても無視できないんですね。
ただこれだけ人権問題で話題になるとある程度の方針転換は必要かも。

 
 

2008/05/09 16:05

Commented by 大島信三 さん

kyamaga さん
<まして多民族国家ですから、共産国家でないとまとまりがつかないようです>というご指摘に注目したいと思います。なぜ全体主義なのか、という視点も重要だと思っています。

 
 
トラックバック(1)

2008/05/26 10:36

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